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子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ
教育のプロが親子の係わり合いについて熱く語ります。親子関係に悩んだら、まずこのページを覗いて下さい。

中土井 鉄信 (なかどい てつのぶ)
昭和36年横浜生まれ。國學院大學哲学科卒業、卒業論文のテーマは「非行少年の更生に関する研究」。教育機関へ授業術、経営術を伝える合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表。コミュニケーションで世界の平和に寄与するための特定非営利活動法人ピースコミュニケーション研究所理事長
教育観
子どものセルフ・エスティーム(自分自身を大切にする気持ち)を高め、元気にすること、生き生きとさせることを教育の目的・原点にすえている。その方策の柱として、子どもとのコミュニケーションの取り方をすえ、アドラー心理学、コーチング技術、教育心理学、社会学、経済学などで肉付けしている。
教育コンサルティング活動
子ども教育に関する研究実践の成果は、教える側、育てる側に対するカウンセリング、講演、講義、ブログという形で発信し続ける。
2002年11月より、メールマガジンで以下を毎週連載中:
@ 火曜日「やる気を引き出す親のアプローチ」
A 金曜日「教育記事から考える教育」
B 月曜から土曜まで毎日「考えるヒント・今日の言霊」
保護者を対象とした講演会「子どものやる気を引き出す親のアプローチ」への参加者は2001年以来すでに4500人を超えている。

合資会社 MBA (マネジメント・ブレイン・アソシエイツ)
〒231-0012 横浜市中区相生町4-70-2 ライズビル3F
TEL:045-651-6922   FAX:045-651-6944
E-mail:mailadm@management-brain.co.jp
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「子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ」 vol.13

☆子どもの問題と親の問題1☆

私たちが、親子関係を考える時に、念頭においているのは、問題の所在はどこにあるのか、ということです。
子どもが責任ある大人に成長するためには、自分のやったことに対して責任が生じるということをいつも意識して育つことが必要です。

もし、そういう経験を避けて通ってしまうと、大人になってから大変なことになります。ですから、親としては、子どもに責任というもののあることを伝えていくことが必要なのです。

今回は、責任について考える前に、子どもの問題と親の問題について考えたいと思います。


『勉強するしないは誰の問題か?』

多分、この原稿を書いている今(13日20:40現在)、日本中で何人のお母さんが
「勉強しなさい!」と言っているのでしょうか。
毎日、
「勉強しなさい!」
とどこかで子どもに向かって誰かが叫んでいるはずです。
しかし、なかなか子どもは、こんな叱咤激励???では勉強しないでしょう。

たとえば、こんな会話が、毎日のように繰り返されていることでしょう。

 お母さん:「テスト前なのに勉強はどうなっているの」

  A君 :「分かった勉強やるよ」

 お母さん:「じゃあ、早くやりなさいよ!」

  A君 :「このゲームをクリアしたらやるからさ」

 お母さん:「テスト前なんだからゲームなんかやっている場合じゃないでしょ!」

  A君 :「うるさいな!やるって言ってるだろ!」



 お母さん:「テレビなんか見てないで勉強しなさい!」

  B君 :「うるさいな!テレビぐらい見せてよ!」

 お母さん:「いつもテレビ見てるんだから、勉強しなさいよ!」

  B君 :「分かった!分かった!後で絶対するから」

 お母さん:「何言ってるの!後になってもやるわけないでしょ!すぐに勉強しなさい!」

勉強をやるかやらないか、誰の責任でしょうか。親の責任として、子どもに勉強をやらせるという意見もあっていいですが、本質的には、勉強をやるかやらないか、それは、勉強をする子どもの責任です。勉強をするもしないも、子どもの問題なのです。
それを親である私たちが、自分の問題のように考えてしまうから、親子喧嘩が始まってしまうのです。

まずは、問題の所在を意識しましょう。
たとえば、勉強するのは、子どもの問題です。
子どもが、勉強しないでイライラするのは、親の問題です。
そういう識別が重要なのです。
そして、その後に、勉強することを共通の問題に投げ返していくことが親としては重要なことなのです。

※上記記事は (合)MBA「子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ」2006年3月14日版より転記しています。

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☆子どもの問題と親の問題2☆


前回は、子どもの問題か親の問題かを識別して考えることを書きました。今回は、問題の所在によって、どういうアプローチが出来るのか、考えてみます。


『子どもの問題の時のアプローチ』

前回の勉強の問題を考えてみましょう。勉強をするしないは、子どもの問題だと分かれば、どんなアプローチが出来るでしようか。


お母さん:「テスト前なのに勉強しなくて大丈夫なの?」

  A君 :「このゲームをクリアしたらやるからさ」

 お母さん:「そう、分かったわ。どのくらい勉強する予定なの?」

  A君 :「そうだな?1時間ぐらいかな。」

 お母さん:「1時間勉強するのね。頑張ってね。」

  A君 :「うん。」


こういう会話があった後に、まだA君が勉強をしていないとすると、お母さんはどういう対応をするでしょうか。きっとこういう対応になるのではないでしょうか。


お母さん:「何でまだ勉強していないのよ!約束したでしょ!」

  B君 :「うるさいな!」

 お母さん:「さっき、ゲームをクリアしたら勉強するって言ったじゃない!」

  B君 :「気分が変わったんだよ!ほっといてよ!」

 お母さん:「何言ってるの!テスト前なのに!勉強しなさいよ!」


この対応では、子どもは不愉快になって勉強をやらないか、やったとしても集中できないでしょう。ですら、こういう場合は、以下のように対応してみましょう。
すぐに変化は現れないかもしれませんが、根気よく続けていけば、きっと効果は出るはずです。

 対応1

お母さん:「あれ?気分が変わったの?」

  A君 :「何?」

 お母さん:「勉強するって約束よ」

  A君 :「ああ、なんか勉強する気がしなくなったんだよ」

 お母さん:「そう。テスト勉強しなくて不安じゃないの?あなたが不安じゃなければいいけど」

  A君 :「うん。気がむいたら勉強するよ」



対応2

お母さん:「あれ?勉強してないんだ。何かあったの?」

  A君 :「何もないよ」

 お母さん:「お母さんと約束したこと覚えてる?」

  A君 :「ああ、覚えてるよ。でも、なんか勉強する気がしなくなったんだよ」

 お母さん:「そう。お母さんに手伝ってほしいことはないの。」

  A君 :「別に。」

 お母さん:「勉強に対して何か不安でもあるの?それともただ今は 気が乗らないだけ?」

  A君 :「そうだね。気が乗らないだけ」

 お母さん:「そう、じゃあ、気が乗ったらテスト勉強するのよ」

  A君 :「まあね」


こういう会話だけでは、実際何も変わらないかもしれませんが、実は、この会話の後に、子どもには、「自然な結末」が待っているのです。勉強をしなければ、テスト結果はよくないという「自然な結末」が待っているのです。このことが、
責任ということです。

お母さんが、子どもを叱ることで子どもの責任をとってしまって、「自然な結末」を子どもに経験させないから、子どもに責任感がつかないのです。
お母さんは、不安かもしれませんが、根気よく、子どもの自主性を持つことが大切なのです。


※上記記事は (合)MBA「子どものやる気を引き出す! 親のアプローチ」 2006年3月21日版より転記しています。

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